悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年08月25日(月) 00時00分

住基ネット本格稼働,住基カードの申請低調朝日新聞・

 住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が25日、県内でも2次稼働して本格運用が始まった。集積回路(IC)チップ付きの住基カードを示せば、様々な手続きが簡単になる。そんな「利点」を総務省は強調するが、「個人情報は守れるのか」という心配は消えていない。

 鹿児島市役所市民課では午後1時すぎ、カードを求める市民が相次ぎ、職員がマニュアルを見ながらパソコンを操作し、入力データを確認した。

 カードに埋め込まれたチップに、住所、氏名などの情報が入る。自分の住む市町村以外でも住民票の写しの交付が受けられ、転入と転出の手続きも簡単にできるという。同市吉野町の無職中村忠男さん(61)は「目が悪く、帰宅しなければ用紙に記入できない。これなら面倒くさくない」。

 峯苫えつ子・住民係長は「初日で職員が不慣れな面もあった」と話したが、支所も含めて46件の申請があった。

 オンブズマン南日本の前田静香代表は「保守点検は民間の業者。個人情報が漏れる可能性は100%ないとは言い切れない」。鹿児島市の市民グループ「住基ネットの危険性を〓糾(ただ)す会」代表の小川美沙子市議も「セキュリティーの問題が解決されないまま、国は一元管理を進める。悔しい」と批判した。

 朝日新聞社の調べでは、14市で午後5時現在、118人がカード発行を申し込んだ。鹿児島市を除く72人のうち49人は市職員。「告知したが、浸透していない」と話す担当者もいた。

 総務省は、公立病院の予約や公共料金の決済などに使えるカードの「多機能性」をPRするが、県地方課によると、こうした独自サービスを検討中の市町村はない。

 串木野市市民生活課は「独自サービスを盛り込むのは開発経費が膨大で……」。垂水市の担当者も「合併を控えた時期に独自色は出せない」と説明した。


(8/25)

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news02.asp?kiji=3050