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2003年08月20日(水) 02時34分

<新ウイルス>大量の情報を発信 ネットワークを混乱毎日新聞

 「ナチ」などと呼ばれる新ウイルスは一度感染したあと新たな感染先を探すため、大量の情報を発信してコンピューターネットワークを混乱させる。今のところ、感染したパソコン本体そのものにどんな害を与えるかは不明だが、総務省によると、ウイルスのプログラム全体の解析は終わっておらず、しばらく後に大きな害をもたらす可能性が残るという。

 一方で、このウイルスは、パソコン内を探って、最近急速に広がった「ブラスター」などと呼ばれるウイルスを見つけると排除する。OSが英語版などの場合は、マイクロソフト社のサイトから修正プログラムを入手して、OSの欠陥のうち一つを補修もする。

 このウイルスは、対策ソフト会社によって呼び名が違う。全くの新種ウイルスとして「ナチ」や「ウェルチア」と名付けた会社がある一方、「ブラスター」などの亜種とみて「MSブラストD」と名づけた会社もある。一時は「ブラスターD」という呼び名も登場したが、名付けた会社自身が「ブラスターの亜種ではなく不適切な名前」として撤回したという。総務省は「亜種でなく全くの新種」とみている。

 感染予防には、対策ソフト各社のサイトにアクセスし、パソコンに入っているウイルス対策ソフトを、新ウイルスに合ったものに更新するのが有効だ。その後、マ社のサイトから補修プログラムを入手し、感染を許す原因となるOSの欠陥二つを補修する。対策ソフトの更新だけでOSの補修をしない場合、「ナチ」の感染は防げるが、さらに別のウイルスに感染するおそれがある。既に感染している場合には、パソコンをネットワークから切り離した後、フロッピーディスクなどを使って対策ソフトを導入し、ウイルスを駆除すればよいという。【高木昭午】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030820-00000102-mai-soci