2003年08月19日(火) 00時00分

アルバイト代金不払い 区検、異例の起訴 労基法違反罪、鎌倉の会社 （東京新聞）

　アルバイト代金を男子高校生に支払わなかったとして、鎌倉区検は十八日、労働基準法違反（賃金不払い）の罪で、鎌倉市常盤の飲食物販売会社と同社の女性役員（６２）を鎌倉簡裁に起訴した。横浜地検によると、罰金刑に当たる同罪での起訴は珍しく、「本来なら略式起訴とする事件だが、被告側に異議があり、略式手続きに応じないため公判請求した」としている。

　この事件は昨年五月、藤沢労基署が同法違反容疑で書類送検したが、横浜地検は同年末、嫌疑不十分で不起訴処分とした。しかし横浜検察審査会がことし七月、「反省の姿勢が全くうかがえず悪質。再犯防止のためにも社会的責任を追及すべきだ」として「起訴相当」と議決。これを受け同地検が再捜査していた。

　起訴状によると、同社と女性役員はアルバイトの男子高校生に、二〇〇〇年七月二十一日から同年九月二十日までの賃金計三万二千二百五十円を支払わなかった。

　　（北爪　三記）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20030819/lcl_____kgw_____004.shtml