2003年08月07日(木) 18時44分

北海電力、１２年連続のトップ　北洋銀など公示はなく−−法人所得ランク　／北海道（毎日新聞）

　◇不良債権処理に金融業界苦しむ
　帝国データバンク札幌支店がまとめた０２年度の道内法人申告所得ランキングによると、北海道電力が１２年連続で首位となった。前年２位だった北洋銀行は経常利益５２億円、最終利益１６億２４００万円を計上したものの、不良債権処理を進めた結果、申告所得の公示はなかった。
　北電は昨年１０月の料金値下げの影響で０３年３月期売上高が前期比２・６％減少したが、申告所得は同２０・３％増の５２５億８６１８万円を計上した。２位のＮＴＴドコモ北海道は９期連続増収増益で、売上高の中でパケット通信収入が好調に推移した。３位のトヨタ自動車北海道は自動車部品の供給が好調で、申告所得は同５１・９％増となり前年５位から順位を上げた。
　競争が激化する流通業界では、家具・インテリア用品店のニトリが５位、ドラッグストア経営のツルハが９位。総合スーパーのポスフールは申告所得が３６・６％減の約１８億円で、前年の１７位から２２位に順位を下げた。
　不良債権処理に苦しむ金融業では、前年１５位の札幌銀行も最終利益８億５２００万円を計上したものの、申告所得の公示はなかった。北海道銀行は約５５０億円の当期損失を計上し、前年度に続いて公示がなかった。信用金庫は１００位内に１０信金が入った。
　ランキングの対象は、０２年４月〜０３年３月に決算を行い、道内３０税務署が公示した年間４０００万円以上の法人申告所得があった２６００社（前年度比１８０社減）。公示金額の総額は５３４８億６６９７万円で、前年度に比べて１０・５％減少した。公示社数、公示金額は３年連続で前年度を下回った。同支店は「デフレ不況が続き、企業収益の本格回復が遅れていることを反映した」とみている。【滝沢修】
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　◇２００２年度の道内法人申告所得上位２０社◇
順位　　　　　企業名　　　　　　　　　　申告所得額（万円）　伸び率（％）
　１　　（１）北海道電力　　　　　　　　５，２５８，６１８　　２０．３
　２　　（３）ＮＴＴドコモ北海道　　　　３，６５２，３４２　　　４．０
　３　　（５）トヨタ自動車北海道　　　　１，１３５，１０５　　５１．９
　４　（１３）ジャックス　　　　　　　　　　７９２，１１６　１４８．５
　５　　（６）ニトリ　　　　　　　　　　　　７５０，９７３　　１８．１
　６　　（４）エア・ウォーター　　　　　　　６４０，３５９　▼３８．３
　７　　（７）ホクレン　　　　　　　　　　　６１７，３３９　　　０．７
　８　（１０）サミットインターナショナル　　５３２，８２３　　１５．９
　９　（１２）ツルハ　　　　　　　　　　　　４３８，７７８　　２２．５
１０　（４５）ダイカ　　　　　　　　　　　　２８４，８９２　　——
１１　（１９）稚内信用金庫　　　　　　　　　２７４，６６６　　　５．６
１２　（２５）石屋製菓　　　　　　　　　　　２６８，９９６　　１９．６
１３　（５８）北海電気工事　　　　　　　　　２５４，７０４　１４３．４
１４　（５４）ほくやく　　　　　　　　　　　２３８，２１４　１４９．３
１５（１７１）新和　　　　　　　　　　　　　２３７，４３１　　——
１６　（２４）ダイナックス　　　　　　　　　２３４，４５０　　　４．４
１７　（１４）アークス　　　　　　　　　　　２１０，９９４　▼２７．２
１８　（３６）よつ葉乳業　　　　　　　　　　２０５，６６７　　４０．３
１９　（１８）北海道労働金庫　　　　　　　　２０２，１６６　▼２６．５
２０　（２３）野口観光　　　　　　　　　　　２０１，９６２　▼１０．７
　（注）▼はマイナス、カッコ内は前年度順位。ダイカの前期は０１年８月〜０２年３月までの変則決算で１２億９２７９万円の申告所得を計上。新和は０２年１月〜１０月までの変則決算。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030807-00000002-mai-hok