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2003年08月07日(木) 21時28分

不整脈治療薬を過剰投与、患者重体 東京医科歯科大病院朝日新聞

 東京医科歯科大学医学部付属病院(東京都文京区)は7日、重症の心不全と不整脈で入院していた、都内の男性患者に、不整脈の治療薬「キシロカイン」を過剰投与し、一時心停止状態になったと発表した。患者は今も意識が戻らず、重体という。

 病院によると、患者は50歳代。8月3日午前8ごろ、顔色や呼吸状態の悪いことに看護師が気づいた。連絡を受けた当直の内科医(45)が、看護師にキシロカインを用意するように指示。看護師がつくった薬剤300ミリグラムを静脈注射した。

 間もなく患者の容体が悪化、心停止したため、心臓マッサージなど蘇生措置を取ったという。

 大学によれば、キシロカインは通常、約100ミリグラムを、患者の様子を見ながら徐々に投与していく。しかし、内科医は短時間に300ミリグラムを投与したうえ、注射用の濃度2%の薬剤ではなく、10%のものを使った。病院の聴取に対し、内科医は「量が多かったかもしれない」と話しているという。

 病院は、医療事故を本富士警察署に届けるとともに、患者側に謝罪。調査委員会を設置し、投与までの詳しい経緯や原因について調べる。

(08/07 21:13)

http://www.asahi.com/national/update/0807/038.html