2003年08月06日(水) 05時37分

多重債務者の名簿で収益増　ＤＭや電話で効率的に誘う（共同通信）

　指定暴力団山口組系組員らによるヤミ金融事件で、出資法違反容疑で指名手配された元組幹部梶山進容疑者（５３）は「名簿屋」から購入した多重債務者の名簿を基に無差別に勧誘、収益を急激に増やしていたことが６日、警視庁などの合同捜査本部の調べで分かった。
　捜査本部は梶山容疑者が名簿を使って効率的に融資話を持ち掛け、客を全国に広げたとみている。
　調べでは、梶山容疑者は２０００年ごろから、名簿に記載された多重債務者の住所、氏名を基に、ダイレクトメール（ＤＭ）や携帯電話で勧誘。貸し付けや元利の支払いには銀行口座を利用し、客と対面することはほとんどなかったという。
　特に銀行や大手消費者金融などから借りられない多重債務者に狙いを付け収益が急増。ほかの暴力団系のヤミ金融業者も同じ手法で貸し付けをしたため、被害が広がった可能性があるという。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030806-00000011-kyodo-soci