悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年08月05日(火) 00時00分

コンビニ 戦国時代 東京新聞

 苦戦する百貨店やスーパーを尻目に、順調に業績を伸ばしてきたコンビニエンスストア業界だが、ここにきて競争激化に伴う売り上げの伸び悩みや、再編の波に洗われている。

 コンビニはスーパー大手がつくった。一九七〇年代前半、イトーヨーカ堂がセブン−イレブンを、西友がファミリーマートを、ダイエーがローソンを設立した。「夜中でも欲しいものが手に入る」という特長を武器に年々拡大していった。

 しかし、西友とダイエーは経営不振に陥った。伊藤忠商事が九八年、ファミリーマートの発行済み株式のうち31%を買い取り傘下に収め、三菱商事は二〇〇〇年から〇一年にかけてローソンの株式30%をダイエーなどから取得した。両商社とも社長を派遣した。

 三井物産は〇一年六月にリテール本部を設け、イトーヨーカ堂との協力関係を密にした。スーパー、サミットを子会社に持つ住友商事も流通業への進出に積極的姿勢を見せる。今春、サンクスとサークルKが統合したシーアンドエスとの資本提携か−とのうわさが流れたが、実現はしていない。

 まだまだプラス成長のコンビニだが、勢いは落ちてきている。ここ二年、売上高の伸びは2%台と緩やかになっているうえ、既存店ベースでの売り上げは三年連続で前年割れとなった。業界関係者は「コンビニもそろそろ飽和状態で、特徴を出さないと生き残れない」と指摘。エーエムピーエムやデイリーヤマザキなど中堅コンビニも巻き込んで、再編が進む可能性もある。 (山口宏昭)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20030805/mng_____kei_____006.shtml