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2003年08月04日(月) 20時58分

<健康食品被害>アマメシバ服用で気管支炎に 厚労省が注意毎日新聞

 沖縄県などで栽培されている植物「アマメシバ」を粉末にした健康食品を服用していた鹿児島市の40代女性が、重症の気管支炎を起こして入院していることが4日、厚生労働省の調べで分かった。同省は「原因物質は判明していないが、アマメシバの服用が疑われる」として製品名を公表し、息苦しさなどを感じた場合は保健所に連絡するよう呼びかけた。台湾ではダイエット目的でアマメシバの生ジュースを飲んだ200〜300人が気管支炎を起こし、少なくとも9人が死亡したとされているが、国内で被害が疑われるケースが報告されたのは初めて。

 入院した女性が服用していた製品は「よこださん家のあまめしば」。沖縄県産アマメシバの芽を加熱殺菌し、粉末にした健康食品で、同県浦添市の業者が昨年9月から販売している。パッケージには「他の野菜を圧倒する栄養価」などとうたわれている。

 女性は友人の勧めでこの製品を購入し、昨年12月から今年4月までの約5カ月間、1回2グラムの粉末を日に4回服用していた。今年2月ごろから階段を上る時に息切れを感じるようになり、徐々に呼吸困難が悪化したため、4月に鹿児島大学病院に入院。その後、ほかの病院に転院したが、現在も酸素吸入が欠かせない状態という。

 診察した鹿児島大学病院の納(おさめ)光弘教授によると、女性に重い気管支炎を引き起こす疾患や薬剤の服用は見られず、粉末アマメシバが原因である可能性が高いという。納教授は「アマメシバを粉末や錠剤にした製品がインターネット上などで複数販売されているが、服用はなるべく中止した方がいい」と呼びかけている。

 アマメシバは高さ1〜3メートルになる東南アジア原産の低木。台湾では生ジュースを飲んだ女性らの健康被害報告が相次いでいるが、葉を加熱調理して食べているマレーシアでは、健康被害の報告例はないという。粉末になると、生鮮時の約10倍の濃度になるといい、厚労省食品安全部は関係学会にも呼びかけて、健康被害の実態把握を進める方針だ。【須山勉】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030805-00000055-mai-soci