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2003年08月04日(月) 15時05分

<コンビニ強盗>被害急増で新防止策 盗難リスク診断など 毎日新聞

 強盗被害が相次ぐコンビニエンスストア業界をめぐり、防犯対策に新たな動きが出ている。コンサルタント会社に店舗のリスク診断サービスを依頼したり、大手チェーン「ファミリーマート」(本部・東京都豊島区)では、客として訪れた社員が自社の店舗をチェックする試みを開始した。

 三井住友海上火災保険グループのリスクコンサルタント会社「インターリスク総研」(千代田区)は、あるコンビニ会社から「被害が続きイメージが悪くなる」と相談を受け、6月から無料の盗難リスク診断サービスを始めた。

 「防犯マニュアルの有無」「レジの現金は高額にならないうちに回収」など43項目についてチェックを実施。「夜間の警備体制」などを無料で5段階評価する。防犯カメラの設置場所など細かな相談は有料で応じている。

 また、ファミリーマートは調査会社に全国約6000店舗のサービスや品質管理などのチェックを委託。(1)あいさつ(2)雑誌の整理(3)店内清掃——など13項目で調査した。平均点が最悪だったのは東京都内の店で、埼玉、千葉、群馬の各県が続き、強盗被害が多い地域と一致した。

 このため、同社は「サービスができていない店は、強盗に狙われやすい」という仮説を基に、6月から約2100人の全社員がプライベートで店を利用した際、13項目について調査する新たな社内チェック運動をスタートさせた。全社員にはがき5枚が配られ、店名や気づいた点を書いてオペレーション本部に送る。9月ごろに集計し、結果を各店舗に伝え改善を促す。

 同社は「外部調査では24時間営業の実態すべてを反映しきれない面もある。社員の目で確認すれば、防犯対策につながる」と説明する。【川辺康広、長谷川豊】

全国で5年前の1.5倍

 警察庁によると、コンビニや深夜営業のスーパーマーケットの強盗被害は、98年の308件から01年は527件で過去最多となった。昨年はやや減って468件だったが、98年の約1.5倍に上っている。

 東京都内では01年の98件から昨年は64件に減少したが、今年は同一犯による連続強盗とみられる事件が続発。1日現在で105件と、既に01年、02年の年間発生件数を超えている。

 発生が最も多い時間帯は、午前2〜4時。警視庁幹部は「深夜から未明にかけて、従業員を2人以上置くことで、事件は激減するはず」と話す。被害が保険でカバーされるためか、増加の背景にコンビニ側の防犯意識の欠如を指摘する声もある。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030804-00001056-mai-soci