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2003年07月30日(水) 12時21分

<簡易保険>豊中郵便局が421件の不正契約 大阪毎日新聞

 日本郵政公社近畿支社は30日、豊中郵便局(大阪府豊中市)の保険課職員17人が約10年間にわたり、架空名義を使って簡易保険421件(契約総額約3億8840万円)を不正に契約していたと発表した。営業成績を上げるのが狙いで、募集手当として職員に支払われた756万円は返納させる。同支社は今後さらに調査を進め、関係者を処分する。

 同支社によると、不正契約に関与していたのは、保険課で外務を担当する27人のうち、課長代理や主任ら17人。5人は既に退職している。

 93年8月から今年5月にかけて、豊中市内に住む11世帯19人を契約者に、実在しない人間に保険をかける形で契約していた。保険料は契約者が支払っていたが、掛け金が途中解約や満期で返ってくる仕組みを利用して、資産運用に有利などとして勧誘していたらしい。同支社は今後、これらの契約者からも事情を聴く。

 保険契約が多い郵便局を対象に今年5月に調査したところ不正が発覚した。本来は、募集に従事しない局内の職員が契約書の筆跡などからチェックする仕組みになっているが、約10年間にわたり不正が見過ごされていた。

 新保智支社長は「不正が組織的に行われていたと受け止められても致し方ない。再発防止に取り組みたい」と謝罪した。【清水勝】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030730-00001050-mai-soci