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2003年07月17日(木) 23時24分

<ヤフー>東証1部にくら替え ジャスダックに打撃毎日新聞

 インターネットの検索サイト最大手のヤフーは17日、株式の上場先をジャスダック(店頭市場)から東京証券取引所1部にくら替えすると正式発表した。「東証1部」ブランドによる信用力、資金調達力の向上を狙う。一方で「稼ぎ頭」を失ったジャスダックの衝撃は大きく、市場運営の見直しも迫られそうだ。

 ヤフーの株価は17日の終値で191万円。発行済み株式数をかけ合わせた時価総額は同日現在で1兆7994億円とジャスダック全体の19%を占める。同日会見したヤフー経営陣によると、同社の株価動向が全体の値動きを大きく左右するため、「運用しづらい」という声が機関投資家から出ていたという。東証の上場は早ければ8月中となる見通し。

 これに対し、くら替え構想が3月に浮上して以来、慰留に努めてきたジャスダックの関係者には落胆が広がった。ジャスダックは01年2月に旧店頭市場を衣替えして発足。「東証に対抗できる市場」作りを目指したが、運営企業「ジャスダック」の業績は市況低迷などから01年度、02年度とも約20億円の最終赤字となっている。

 同社の収入の約4割は、売買代金に応じて証券会社から徴収する「店頭売買取引負担金」。ヤフーの月間売買代金はジャスダック全体の約2割を占め、くら替えで収入の大幅な落ち込みは避けられそうにない。

 ジャスダックの倉員伸夫社長は「上場企業数は今年の後半から回復すると思うので、04年度の黒字化目標に変更はない」とする一方で、「この市場で日本を代表する企業に成長したのに残念。東証を上回る成長市場として定着させるためにも、あと1年待ってほしかった」と語った。【谷川貴史、坂井隆之】

 【ことば・ジャスダック】 日本証券業協会がベンチャー企業の資金調達の場として83年開設した「店頭市場」が前身。ナスダックジャパン(現・大証ヘラクレス)、東証マザーズなど新興市場が相次いで開設され競争が激化したことから、経営効率化を目指し01年2月に市場運営を株式会社「ジャスダック」に移管、同年7月に名称も改めた。17日現在、上場企業数は947社、時価総額9兆4368億円で国内最大の新興市場。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030718-00000091-mai-bus_all