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2003年07月17日(木) 21時37分

盗難通帳で引き出し、定期1500万円の賠償を命令読売新聞

 自宅から盗まれた通帳で別人に預金を引き出された神奈川県茅ヶ崎市の男性会社員(59)が、銀行が本人確認を十分にしなかったとして、東京三菱銀行(東京)を相手取り、被害に遭った1750万円の支払いを求めた訴訟の判決が17日、横浜地裁であった。松田清裁判官は、定期預金について男性の訴えを認め、同行に1500万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は昨年2月上旬ごろ、自宅から、預金通帳と届け出印、健康保険証などを盗まれ、同月5日、60歳ぐらいの男に同行茅ヶ崎支店(茅ヶ崎市)で全額を引き出された。このうち、定期預金の1500万円について、松田裁判官は「窓口の担当者が、本人の届け出ていた住所と、男が書いた預金払い戻し請求書の住所が一部違っていることを見落とした」と指摘。さらに「(普通預金の)暗証番号を確認していれば、窓口に来た男が本人でないことを確認できた可能性が高い」とした。

 一方、普通預金については、「制度上、簡単な手続きで払い戻されるべきもので、銀行の注意義務は定期預金に比べて軽い」とし、訴えを退けた。

 原告側代理人の弁護士は「窓口で暗証番号を確認することまで求めたのは珍しい」と判決を評価。一方、東京三菱銀行広報室は「コメントは差し控えさせていただきたい」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030717-00000313-yom-soci