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2003年07月17日(木) 00時00分

『おれおれ詐欺』東濃でも横行 100万円超す被害相次ぐ 東京新聞

 電話でお年寄りに孫や息子だと思い込ませ、現金をだまし取る「おれおれ詐欺」が、東濃地方でも横行し、百万円を超える高額の被害に遭うケースも相次いでいる。各署では「先に相手の名前を確認するなど、不用意にお金を払わないでほしい」と注意を呼び掛けている。 (酒井 健)

 十日午後二時ごろ、多治見市の七十代の女性が、電話の若い男から「事故に遭った。金を振り込んでくれ」と言われ、孫だと思い込んで、指定された口座に現金百二十万円を振り込み、だまし取られた。

 十四日には中津川市内の七十二歳の女性が「おれやけど、サラ金の取り立てにあっているので大至急五十二万円ほど振り込んでほしい」とだまし取られた。可児市でも二日、七十代の女性が「交通事故の示談金」の名目で二回に分けて、百十五万円を振り込まされた。

 このほか、六月以降に多治見、可児署管内で四件の被害があり、未遂の届け出も多治見、恵那、中津川、可児各署で計十七件にのぼっている。九日には、恵那市内の六十歳の男性が「いま事故やった。警察におる。五十万円必要だ」と電話で言われ、高校に通う孫だと思い込んで恵那署に駆け付け、発覚した。

 共通する手口は、他人名義の銀行口座を指定して、その日のうちに現金を振り込ませること。時間帯は午前十一時−午後三時台で、お年寄りが一人で家にいる時間帯を狙っているとみられる。

 他県の逮捕事例では、若者がグループを作り、電話役、現金を引き出す役などを分担、無作為に電話帳を調べて電話し、相手の反応をうかがったうえで、子や孫を装って作り話をしていた。インターネットで架空口座が売買されていることも、こうした事件の温床になっているようだ。

 警察では、被害防止のため▽必ず先に相手に名前を言わせて、氏名を確認する▽家族などに折り返し電話して確認▽身近な人にとりあえず相談する−などを心掛けてほしい、と呼び掛けている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20030717/lcl_____gif_____002.shtml