2003年07月17日(木) 00時00分

１０世帯３０人に１９００万円 神栖町ヒ素　調査協力金、きょう支給 （東京新聞）

　神栖町の井戸から旧日本軍の毒ガスが原因とみられる健康被害が相次いでいる問題で、最初に水質基準値の四百五十倍のヒ素が検出された井戸を利用していた十世帯三十人に十七日、調査協力金として総額千九百万円が支給される。

　環境省が六月に打ち出した被害者支援策の一つで、支給額は入院歴がある人は七十万円、ない人は三十万円。さらに健康状態の報告書を提出すれば、三年間、月額二万円の支給が受けられる。

　また三十人は医療手帳を交付されており、自己負担分の医療費、月額一万五千−二万五千円の療養手当が支給され、定期的な健康診査を受ける。環境省は二十四日に開く臨床検討会で、今後の健康調査の方針などを話し合う見込みだ。県によると、三十人のほか六十世帯百六十人が、十六日までに医療手帳の交付を申請した。（小林　孝一郎）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20030717/lcl_____ibg_____003.shtml