2003年07月17日(木) 00時00分

『おれおれ詐欺』にご注意 ３月から６７件　２８００万円被害 （東京新聞）

　高齢者の自宅に息子や孫を装って「おれだよ、おれ」と電話し「交通事故の示談金が必要になった」などと偽って現金を指定口座に振り込ませる詐欺事件が、県内でも三月からこれまでに未遂を含め計六十七件発生し、被害総額約二千八百万円に上っていることから、県警捜査二課が注意を呼び掛けている。

　同課の調べでは、草加市の無職女性（７０）が六月、「おれだよ、おれ。借金の保証人になって大変。今日中にお金がいる」などと男の声で電話を受け、三百万円を指定された銀行口座に振り込んだ。その後、女性が長男に確認したところ、借金の事実はなかった。

　六十七件の犯行で、十五種類の銀行口座が使われているとみられる。同課は「自らは名前を言わず、被害者に呼ばせる。電話を切った後で本人に確認してほしい」と呼び掛けている。

　被害者はほとんどが六十−八十歳代の女性で、武南署管内で二十件、朝霞署管内で十四件が発生した。六月は二十六件、七月は十五日までに二十六件と、被害は毎月増えているという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20030717/lcl_____stm_____003.shtml