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2003年07月17日(木) 00時00分

不法投棄が急増 和歌山下津港朝日新聞・

 和歌山市から有田市まで広がる和歌山下津港周辺で、車や古タイヤ、家電製品などの不法投棄が急増している。花火やバーベキューの食べ残しのごみも目立っているという。特に和歌山市の雑賀崎緑地公園でのごみ捨てが深刻で、管理する県和歌山下津港湾事務所は夜間パトロールを検討し始めた。

 整備されて間もない同公園には、たばこの吸い殻や食べ残しの弁当が散らかり、ナンバープレートを外して乗り捨てられた放置車両が多数あった。同事務所には住民から「汚くて遊べない」「不衛生で悪臭がする」などの苦情が寄せられている。

 同事務所によると、同港周辺での02年度のごみの量は、一般ごみが0.36トン積み軽トラックで275台分(前年度160台分)。

 特に有料処分となるごみは、バッテリーは113個で前年度の3倍以上、古タイヤは625本で同1.6倍に増え、事務所が計40万円で処分した。01年春施行の家電リサイクル法で有料処分となった冷蔵庫などの家電製品は軽トラック65台分で前年度より同15台分も増えた。

 最も悪質といえる放置車両は前年度より5台増えて40台。大阪や徳島から乗り捨てられたとみられる車もあったという。このうち16台は所有者を探し出して処分させたが、14台は同事務所が計10万円で処分した。残り10台は処分する予算がなく、放置されたままだ。

 同事務所では職員が毎日周辺をパトロール。委託業者や民間ボランティアが定期的に清掃しているが、ごみは増えている。同事務所は6月中旬、本格的な夏の始まりを前に「バーベキュー禁止」と書いた看板を公園内に新たに7枚設置したが、「看板自体が景観を損ねる」という指摘もあり、対応に困っている。

 ごみは人目の少ない夜に運ばれるため夜間パトロールを検討。公園内のごみ箱の撤去も考えている。同事務所は「不法なことをした人のために貴重な税金を使うことになる。ごみがごみを呼ぶ悪循環に陥らないようにしたい」と話している。
(7/17)

http://mytown.asahi.com/wakayama/news02.asp?kiji=1449