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ＵＦＪ銀行とみずほ銀行は１５日、偽造された身分証明書を本人確認に使って開設された口座の強制解約に乗り出したことを明らかにした。こうした口座はヤミ金融に使われた可能性が高い、という。銀行口座が犯罪に使われるケースが後を絶たないため、ＵＦＪは今月中に特別チームを行内につくり、不正口座の監視体制を強化する方針だ。
ＵＦＪの場合、偽造された疑いのある健康保険証を使って開設された１６６口座を５月以降、順次強制解約した。
解約した口座には、名義人が複数いるが、自宅は東京都台東区内の一カ所に集中しているものなどがあった。保険証に記載された部屋番号の一部が実在していないこともわかった。不特定多数の振り込みがあるなど、ヤミ金融業者が返済金を振り込ませるため利用された可能性が高いという。
ほかにも犯罪に使われる可能性がある不自然な口座が増えており、ＵＦＪは５人の行員からなる「犯罪性口座対策プロジェクトチーム」を発足させ、問題の見つかった口座は金融庁などに届け出る方針だ。
また、みずほ銀行でも、同様に強制解約されるケースが最近発生している。預金規定に、公序良俗に反する行為があった場合には銀行が解約できるとの定めがあり、口座開設時に提示された身分証明書の偽造が判明した場合などに強制解約に踏み切っている。警察や弁護士からの指摘を受けて調査した結果、明らかになる場合が多いという。
(07/16 02:17)