2003年07月16日(水) 16時47分

ＮＴＴ西に協議再開命令へ　ソフトバンクの主張認める（共同通信）

　非対称デジタル加入者線（ＡＤＳＬ）サービスの提供のために、ＮＴＴ局舎内の配線工事を自社でできるようソフトバンクグループが求めていた問題で、総務省は１６日、ＮＴＴ西日本にソフトバンクとの協議を再開するよう命令する方針を固め、電気通信事業紛争処理委員会に諮問した。
　委員会審議を経て、工事実施に向けた協議再開命令が正式に出される見込み。約２年前から続いた２社の対立がようやく決着する。
　これまでＮＴＴ西日本側は、故障時などに責任が不明確になることや利用者のプライバシー保護の観点から他社による工事を拒否してきた。これに対し、総務省は電気通信事業法などを基に審査した結果、そうした恐れは認められないと判断した。
　ＡＤＳＬサービス「ヤフーＢＢ」を運営するソフトバンクグループは、自社で工事をすれば工期を短縮でき、工事費も引き下げられるメリットがある。
　対立の背景には、急拡大するＡＤＳＬ市場をめぐり、新規参入組のソフトバンクと迎え撃つＮＴＴによるシェア（占有率）拡大競争もあるとみられる。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030716-00000099-kyodo-bus_all