悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年07月15日(火) 15時06分

<旅券>顔のデータで本人確認 外務省、05年度導入の方針毎日新聞

 外務省は15日、旅券(パスポート)の偽造防止策として、所持者の身体的特徴を記録したICチップ付きの新型旅券を導入する方針を固めた。米国が出入国管理策として、バイオメトリックス(生体識別情報)の導入を求めていることに応じたもの。来年の通常国会に旅券法改正案を提出し、05年度の導入を目指す。ICチップに記録する識別データとしては、目と目の間隔などが検討されているが、個人情報の国家管理として議論を呼ぶ可能性もある。

 米国は01年9月の同時多発テロを踏まえ、来年10月から身体情報が記録されていない旅券による入国者には短期滞在でも査証(ビザ)の取得を義務付けることにした。このため日本や英国、カナダ、豪州などが検討作業に入っていた。国際民間航空機関(ICAO)も導入を目指している。

 外務省が検討しているシステムは、顔の輪郭や目と目の間隔など、個人識別しやすい特徴を数値化してICチップに組み込み、出入国時にパスポートを提出すれば、コンピューター画面に本人かどうかの照合結果が出る仕組みだ。

 識別精度を向上させるには、指紋や瞳の色も有効とされているが、外務省は「指紋などではプライバシーの問題が生じる」として、顔の情報に限定することにした。旅券法の改正案には、旅券に記録する個人情報の種別を具体的に示す方針だ。

 外務省は04年度から実用試験や関連機器を導入する一方、ICAOなどによる各国共通の規格づくりに合わせた運用を検討する方針だ。【川上克己】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030715-00001083-mai-pol