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2003年07月14日(月) 23時38分

24時間小児医療の電話相談に応じます 大分県が全国初朝日新聞

 大分県は8月から、医師や看護師が24時間体制で小児医療の電話相談に応じる事業を始める。夜間に発病した子どもを医師にみせるかどうか判断に迷う若い保護者らが多いこともあって、電話相談は医師にみせる前の「0.5次救急」として注目されている。365日24時間の体制づくりは全国初めてという。

 計画では、小児科医がいる医療機関などに専用電話を設置。小児科医や看護師が24時間、急病の対処法や医師にみせた方がいいかどうかなどの相談にのる。大分県は補正予算案で、事業費約270万円を計上。事業は県医師会に委託する。

 県が昨年秋に0歳から6歳までの子どもを持つ保護者1000人を対象に実施した調査では、夜間の小児医療体制に「不満を感じる」と答えた保護者は56.5%で、「満足している」の11.3%を大幅に上回った。

 不満の理由として「『こんなことで』と言われるのではと気兼ねする」「症状により診察してくれないことがある」など、医師の対応を不満に思う声があがった。

 小児医療は全国的に休日・夜間体制が十分とはいえない。一方、若い保護者にとっては、核家族化で育児に関する助言をできる祖父母らが身近におらず、軽い症状でも医師にみせたりする。電話相談では、子どもの健康相談と同時に病院の「交通整理」の役割も担う。

 365日24時間体制ではないものの、三重県では昨年度から毎夜、小児科医が相談にのっている。広島県でも昨年9月から、小児科医五十数人が交代で土日祝日と年末年始の夜間相談にあたっている。広島県の事業の中心になっている桑原医院の桑原正彦院長は「小児救急は県民に安心感を与えることが大切。大分の事業は非常に評価できる」と話す。

(07/14 23:37)

http://www.asahi.com/national/update/0714/030.html