2003年07月14日(月) 21時20分

＜公取委＞ノンアルコール飲料の表示適正化を　業界に要請（毎日新聞）

　少量のアルコールを含むのに「ノンアルコール飲料」と表示するのは消費者に誤解を与えるとして、公正取引委員会は１４日、ビール酒造組合（東京都）や全国スーパーマーケット協会（同）など生産・流通計１１団体に対し、表示の適正化指導を要請したと発表した。公取委は「生産段階ではほぼ改善されたが、店頭在庫分や、チラシなどの宣伝段階でまだ問題が残るので、小売業界にも表示適正化を要請した」と話している。

　公取委によると、０．１〜０．９％程度のアルコールを含む「ノンアルコール飲料」の売り上げは、０１年に年間２３０万ケースと前年に比べ倍増となったが、消費者団体から「アルコールが全く含まれていないという意味に受け取れ、消費者を誤認させる不当な表示」という批判が出ていた。

　このため、既に今春以降の生産分から「ビアテイストドリンク」「ビールテイスト炭酸飲料」などの表記に変更する社が続出。キリンは５月に売り出したアルコール度０．５％の新製品を「清涼発泡飲料」とＰＲしている。【神戸金史】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030715-00000074-mai-soci