2003年07月14日(月) 13時41分

＜証券取引法違反＞ＭＴＣＩの早川元会長に実刑判決　東京地裁（毎日新聞）

　投資家にうその情報を流して増資したとして、証券取引法違反（偽計取引）などの罪に問われたインターネット接続仲介会社「エムティーシーアイ」（ＭＴＣＩ）の元会長、早川優被告（５２）に対し、東京地裁は１４日、懲役２年（求刑・懲役３年）の実刑を言い渡した。被告側は執行猶予付き判決を求めたが、八木正一裁判長は「経営維持のため虚偽の情報を流し、投資判断に悪影響を与えた刑事責任は重く、実刑が相当」と述べた。

　判決によると、早川被告は９９年、発行総額１０２億円余の公募増資を実施する際、多額の借金があったのに「無借金経営」などと、虚偽の情報を公表。うその有価証券報告書を関東財務局に提出するなどした。

　ＭＴＣＩは株主６００人以上から約２４億円の資金を集めたが、翌年に経営破たんした。判決は「株券が紙切れ同然になり、損失回復の見込みもない」と非難した。【小林直】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030714-00001072-mai-soci