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2003年07月12日(土) 12時44分

ネットの不正画像を「監視」 富士通研究所が新システム朝日新聞

 インターネット上にある大量の静止画像の中から特定の画像とよく似たものを自動的に選び出すシステムを富士通研究所が開発した。国内だけで数億枚にのぼると見られるネット画像には、企業のロゴやキャラクター、有名人の写真などが無断で掲載されているものが増えている。富士通研究所は、こうした不正使用を発見するのに有効なシステムだとして、年内の試験サービス開始を目指す。

 新システムでは、ネット上の画像の配色や形の特徴を数値化し、検索したい画像と照合する。似た画像を検出できる確率を高めるため、1枚の画像を何枚にも分割し、部分的な特徴も分析する。似た特徴の画像を分類ごとに整理し、検出時間を短くした。1億枚の画像なら3〜4分間で似た画像を一覧表示でき、その画像が掲載されているホームページも判明する。

 富士通研究所は1年前から独自に国内のネット上のページ約3億枚に載っている画像を集め、分析している。サービス形態は未定だが、富士通側が顧客企業から検索したい画像の提供を受けて調べ、定期的に不正の疑いがある画像を知らせる方式などを検討中だ。

 ネット上では最近、人気アイドルの写真集を無断掲載した男性が著作権法違反の疑いで逮捕されるなどの事例が目立ってきた。ネット画像が増え続けているうえ、有名人の写真や企業のロゴなどの一部を修整した画像も多い。

 不正防止策としては、画像にあらかじめ制作者を示すマークや文字を刷り込んでおく「電子透かし」が普及し始めている。だがこれでは、画像を事前処理する必要があるため、すでに掲載されている未処理の画像などは検出できなかった。(07/12 12:43)

http://www.asahi.com/business/update/0712/015.html