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2003年07月12日(土) 19時27分

無登録農薬ディルドリン、県内産キュウリから基準値の2.5倍検出 /新潟毎日新聞

 ◇JA新潟中央会など今月下旬まで出荷自粛
 ◇71年に使用・販売中止
 JA新潟中央会などは11日、県内で生産されたキュウリから、食品衛生法で定められた基準値の2・5倍に達する無登録農薬「ディルドリン」を検出したと発表した。71年に使用・販売が中止された後、土壌に残っていたものが吸収されたとみている。キュウリ農家延べ685戸が果実と土壌の検査を希望しており、JA側は検査結果が出そろう今月下旬まで出荷を自粛し、他作物に対する検査も今後検討する方針だ。
 ディルドリンは有機塩素系の殺虫剤で、免疫力の低下などの毒性が指摘されている。使用・販売中止後、75年に農薬登録が失効した。土壌残留性が高く、特にキュウリに多く吸収される。デンマークと米国の研究チームは98年に「女性の体内に残留すると乳がんの発がんリスクが最高2倍に達する」との調査結果を発表している。
 JA側は「故意や過失ではない」との理由で、生産地を公表していない。検出されたディルドリンは、体重50キロの人がキュウリを毎日1本程度、一生食べ続けても安全な量だという。キュウリの出荷自粛量は約60トン、損失額は1000万円前後と見込まれている。【鳴海崇】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030712-00000004-mai-l15