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2003年07月11日(金) 00時00分

「問題なし」キュウリ 店頭検査「クロ」朝日新聞・

  キュウリの残留農薬問題で県は10日、山形市内の農家で生産されたキュウリから、食品衛生法で検出されてはいけないとされる有機塩素のエンドリンが出たと発表した。

  同法に基づく店頭での検査で分かった。同じ農家で採れたキュウリはスーパーで売られており、在庫はすでにないという。県は即日、この農家に出荷停止を要請、出荷先などについて引き続き調査するというが、県産キュウリ全体への影響が懸念される。

  残留農薬が見つかったのは、スーパーセンタージョイ天童南店(天童市)が6月23日に仕入れた5キロ入り6ケースの計30キロのキュウリの一部。県衛生研究所がこのうちの2キロを同法に基づいて調べたところ、0・007ppmのエンドリンが検出された。

  県は全キュウリ農家を対象に土壌の残留農薬の濃度を調べ、先月からは全戸にキュウリの出荷前検査を課す独自の取り組みをしている。だが、この農家のキュウリは、いずれの県の検査でもエンドリンが検出されないままにすり抜け、店頭に出回った。

  同じ畑でも、育った土壌のわずかな残留農薬の違いが影響した可能性もあり、抽出検査の限界ともいえる。

  県は「国に土壌の根本的な解決策を求めていきたい」と話す。だが、出荷前検査をしないほかの産地のキュウリよりも安全性をアピールできるとしてきた独自対策のあり方が見直しを迫られる可能性もありそうだ。
(7/11)

http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=3846