悪のニュース記事

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2003年07月10日(木) 21時14分

神戸市で「ヤミ金撃退学習会」 被害者ら50人が参加 司法書士らがアドバイス/神戸毎日新聞

◇法的知識など紹介
 ヤミ金融の被害者が対策法を学ぶ「ヤミ金撃退学習会」が8日夜、神戸市であった。ヤミ金融対策に取り組む司法書士らが開き、被害者ら約50人が参加。業者に対抗するための法的知識や対処法が紹介されたほか、実際に被害に遭った男性が体験談を話した。
 まず、備博之・司法書士がヤミ金融業者の実態を説明。4万円ほどの登録料を払って東京都知事の登録業者となり、雑誌などで全国展開する業者と、無登録で携帯電話を利用する地元の「090金融」とに区別。いずれも出資法の上限利息(年29・2%)を超える違法貸し付けを行う。
 主婦が数万円を借りることから被害に遭うケースが多く、業者は貸し付けの際に夫や親類の勤務先や子どもの学校などを聞き出し、本人の返済が滞れば、こうしたところや被害者の近所にまで督促の電話をする。
 対応としては「自分自身が立ち上がらなければ解決できない」と訴えたうえで、元本よりも過払いをしていれば業者に不当利得返還請求書などをファクス送信する▽警察に被害届を出し、業者が取り立てに来れば110番通報▽電話には必ず出て、決然とした対応を数回すれば業者があきらめる——などとアドバイスした。
 被害者の男性は「妻が借り始めてからたった2週間で計77社からの取り立てが殺到するようになった。最初は『借りたものは返さなくては』と思っていたが、相手は違法な業者。『1円も払わない』という気構えが必要だった」と振り返り、参加者からも活発な質問があった。
 ヤミ金融の被害相談の問い合わせは、県司法書士会(078・341・2755)。平日の午前9時〜午後5時。 【井上大作】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000006-mai-l28