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「虫歯予防ガム」の比較広告をめぐって、菓子大手のロッテが９日、江崎グリコを相手取り、不正競争防止法に基づく広告の差し止めと約１０億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
争いになっているのはグリコが、５月に関東甲信越地区で発売した「ポスカム〈クリアドライ〉」の広告。新開発の虫歯予防成分「ポスカ」が特徴で「キシリトールガムに比べて５倍の予防効果がある」と宣伝している。「キシリトールガム」を販売しているロッテはこの比較広告が法律違反（虚偽の流布）にあたるとして提訴に踏み切った。一方、グリコは「広告は公正取引委員会のガイドラインに沿っており、科学的データにも基づいている」と反論している。
虫歯予防ガムは、歯磨き代わりの機能性が消費者に受け、今では全体で約１２００億円規模とされる国内ガム市場の半分近くを占める。この分野は菓子市場が伸び悩むなかで稼ぎ頭になっている。それだけに両社は一歩も譲らない構えだ。
(07/10 22:03)