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2003年07月10日(木) 19時42分

住基ネット廃止、マニフェストから削除−−知事「離脱、法的に困難」 /神奈川毎日新聞

 松沢成文知事は9日、県議会総務企画常任委員会で、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)の見直しを掲げた知事選のマニフェスト(政策綱領)について「住基ネット廃止や選択制導入は削除された」との認識を示した。知事がマニフェストの変更を認めたのは初めて。
 同委員会は8日、知事がマニフェストに、住基ネットの「制度廃止を含む見直し」を掲げる一方、6月30日の本会議で「離脱は困難」と述べたことを指摘。知事の考えが変わった理由を説明するよう県当局に求め、審議は深夜まで中断した。
 9日早朝、再開した委員会で答弁した県の説明によると、知事は「マニフェストから、住基ネットの廃止や選択制の導入は実質的に削除された」と変更を認めた。今後も変更した場合は「ホームページや会見で公表していく」との考えを示した。
 知事は同日の定例会見で、変更の経緯を「各市町村との議論の中で、住基ネットへの異議がないという実情を認識した。個人情報保護法も成立した。こうした変化の中で、県だけがシステムから離脱するのは法的に難しい」と説明。「だが、実態調査は行うし、その結果によっては国への要望もしていく。一部変更したが、全部を変更したわけではない」と強調した。【川久保美紀】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000001-mai-l14