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2003年07月10日(木) 23時57分

増税で夏冷え込む、ビール・発泡酒の出荷量大幅減読売新聞

 ビール大手5社(アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー、オリオン)が10日発表した今年上半期(1—6月)のビール・発泡酒の総出荷量には、低価格を武器に伸びてきた発泡酒の需要が、5月1日の増税で一気に冷え込んだことが、明確に示された。

 総出荷量は、上半期としては過去最大のマイナス幅を記録、とくに発泡酒の出荷量は半期ベースで初めて前年実績を割り込んだが、業界では、「増税の影響がこれほど大きいとは予想していなかった」(キリンビール・荒蒔康一郎社長)と深刻に受け止めている。

 キリンは当初、業界全体で、増税がなかったと仮定した場合と比べて、発泡酒の年間需要が約8万キロ・リットル(632万ケース)減るとみていた。しかし、実際には約20万キロ・リットル(1580万ケース)も減る勢いだという。

 需要減の半数以上は、増税を機に酒量を控えたり飲酒をやめたりした人が出た影響で、さらに、増税で発泡酒と価格が逆転した缶チューハイなど安価な酒に需要が流れた分もあると分析。

 また、予想以上のビール・発泡酒の消費減で「増税で財務省が見込む720億円の酒税の税収増は絶望的で、逆に500億円強の税収減になる」(ビール大手)との見方もある。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000415-yom-bus_all