悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年07月10日(木) 00時00分

政府、リナックス採用検討 人事給与システム 東京新聞

 富士通、日本IBM、沖電気工業の三社が、一府十二省庁の新人事・給与システムの設計を人事院から受注し、同システムで使う基本ソフト(OS)の有力候補に無償OS「リナックス」が挙がっていることが九日、分かった。政府の重要システムにリナックスが採用されるのは初めて。これまで圧倒的に優勢だった米マイクロソフトのOS「ウィンドウズ」にかわり、パソコンやサーバーで構成するシステム用として低コストなうえ、設計図を公開しているなどで魅力があるようだ。

 三社は六月三十日、新システムの設計を一億八千八百万円で落札。設計は本年度に行われ、二〇〇四年夏までに開発の入札がある。開発費用は二十億−三十億円。

 新システムは国家公務員約八十万人が対象。給与計算や人事記録の管理が容易になるように、現在異なる各省庁のシステムを共通化し、新たにネットワークで結ぶ。〇五年秋に稼働予定。

 各省庁の重要システムは現在、高価な大型コンピューターと独自OSの組み合わせが多い。自民党の調査では、約半数がこうした旧式システムで、年間経費は全体の80%を占めて計七千億円に上り、改善が求められていた。政府や自治体は、安全性やコストからリナックス採用を検討する。同OSに安価なサーバーやパソコンを組み合わせたシステムの導入が進みそうだ。このため、富士通がリナックス対応の自治体向け電子申請システムの発売を決めるなど、IT業界では対応が加速している。

(メモ)リナックス 1991年にフィンランドの大学生が開発した基本ソフト(OS)。設計図が公開され、世界中の技術者が改良に参加することで成長をしてきた。無償で使うことができる。サーバー用のOSとして人気。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20030710/mng_____kei_____001.shtml