2003年07月09日(水) 02時43分

Ｗ杯チケット：詐欺容疑で男を再逮捕　ネットで被害７０人　（毎日新聞）

　昨年のサッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）で、全国のファンからチケット代金をだまし取ったとして警視庁捜査２課は８日、東京都葛飾区奥戸９、元朝日フーズ営業部長、山中弘三被告（５１）＝詐欺罪で既に起訴＝を詐欺容疑で再逮捕した。山中容疑者は、インターネットで日本戦のチケットがあるように装った広告を出し、少なくとも７０人から約１２００万円を集めたとみられる。

　調べでは山中容疑者は昨年１月初旬、「サンキ・ワールドサッカーチケットクラブ」という会社組織名義のホームページを開設。「チケット大量確保、日本戦２５０枚」と虚偽の広告を掲示し、大分市の会社員（３２）ら１６人から同４月２２日〜５月１６日に最高６４万円、計３５９万円を銀行口座に振り込ませた疑い。同容疑者は生活費や遊興費に使っていたと供述している。

　山中容疑者は昨年２月から５月まで、チケット入手が困難だった日本戦など計２３１枚の申し込みを受けたが、日本対ベルギー戦が行われた６月４日夜、「成田空港にチケットを取りに行く」と書いた張り紙を事務所に残し、行方をくらませていた。

　別の詐欺事件で今年４月に逮捕され、家宅捜索で今回の詐欺事件の資料が見つかった。【長谷川豊】

［毎日新聞７月９日］ ( 2003-07-09-02:43 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030709k0000m040198000c.html