2003年07月08日(火) 19時43分

ネットに広域監視システム　サイバーテロなどに対応（共同通信）

　インターネット接続業者などで組織するネットのセキュリティー（安全）対策団体「テレコムＩＳＡＣジャパン」（東京）は８日、コンピューターウイルスやサイバーテロといった攻撃から情報通信基盤を保護するため、攻撃などの察知に役立つ広域モニター（監視）システムをネット上に導入する計画を明らかにした。
　ネットの通信が集中する個所に監視装置を設置し、少ない測定点で国内ネットワーク全体の傾向を把握し、接続業者１社だけでは分からない全体の状況を素早くつかんでネットの安全や安定性確保に役立てる狙い。２００４年度後半からの段階的な運用開始を目指す。
　例えば、１月に韓国を中心に世界に被害をもたらしたワーム型ウイルスによる攻撃のように、大量のデータをネット上に送り込んでサーバーや通信網をまひさせる攻撃の前触れとなる動きを察知し、会員各社に警戒強化を呼び掛け、被害を最小限に抑えることを目指す。
　テレコムＩＳＡＣジャパンは、ＮＥＣ、ＫＤＤＩ、ＮＴＴコミュニケーションズ、日本テレコムなどが参加して昨年７月に設立した。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030708-00000181-kyodo-bus_all