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2003年07月08日(火) 14時53分

はがき使い架空請求 「債権回収を依頼された」 筑後地区 相談40件以上西日本新聞

 債権回収を依頼されたと称する業者から、借りてもいない金の返済を迫られるはがきが福岡県久留米市などを中心に送付され、同市消費生活センターなどに四十件以上の相談が寄せられていることが八日、分かった。実際に現金を払ったケースもある。センターは架空請求で、現金をだまし取ろうとした疑いもあるとみて、「身に覚えのない請求は無視して、絶対に払わないように」と注意を呼び掛けている。

 久留米市消費生活センターなどによると、はがきは冒頭に「最終通告」と記載。文面は「金融機関から債権回収の依頼を受理致しました」「本日中に連絡、入金なき場合、弊社回収員が自宅または、勤務先、血縁関係者を訪問し、強制回収により一括請求を申し立てます」などとなっている。

 「連絡先」として四つの携帯電話番号が記載されている。振込先の銀行口座番号などは書かれていないが、電話をすると相手が振込先の銀行口座を指定するという。茨城県など複数の関東地方の消印が確認されており、請求者の名前が違うだけで内容が同じ通告書が多数ある。

 相談は七月に入って急増しており、送付先は三十—四十代の男性が中心。このうち息子あてのはがきを見て、電話をかけた六十代の女性が「借金があるから払え」と相手に言われて約四十万円を振り込んだ後、さらに約十万円を要求されて支払ったという。息子に借金はなかったが、女性は息子に確認しないまま振り込んだという。

 ヤミ金融業者が同様の趣旨の文面が書かれた高級弔電などを送り付け、金をだまし取る「カラ貸し電報」被害も全国で急増している。NTTは四月以降、携帯電話からの電報について、一カ月に五件までは電話代に加算し、六件目以上はクレジット払いでしか受け付けない制度に変更。携帯からの電報依頼は十分の一に減った。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030708-00000074-nnp-kyu