2003年07月06日(日) 20時09分

＜拉致被害者＞救う会の名前かたり募金活動　家族会が注意（毎日新聞）

　北朝鮮による拉致被害者家族でつくる家族会と支援組織の救う会は６日、東京都内で記者会見を開き、救う会などと名前が酷似した複数の団体が、首都圏で街頭募金を行っていることを明らかにした。募金は家族会側に渡っておらず、「被害者救出に使われているのか」などと問い合わせも届いているという。家族会などは注意を呼び掛けるとともに、警察当局に相談している。

　家族会などによると、名前が酷似した団体は４〜５団体あり、「北朝鮮に拉致された人を救う」などの文言を使い、被害者家族の写真を示す場合が多い。募金の使途や署名の提出先を明らかにした形跡はないという。１０００円の募金を強要するケースもあり、救う会は「会の街頭活動の際は被害者家族が参加するなど、判別できるようにしている。注意してほしい」と話している。

　また、家族会などは今月から署名の文面に、新たに「拉致はテロ」「北朝鮮に経済制裁を」と盛り込んだ。これまで集めた約２６０万人分の署名は１５日に政府に提出する。【石原聖】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030707-00000049-mai-soci