2003年07月04日(金) 10時22分

＜補助金不正受給＞おきなわ長寿会、強制捜査へ（琉球新報）

　社会福祉法人「おきなわ長寿会」が沖縄市登川の特別養護老人ホームの施設建設で補助金を不正に受け取ったとして県が刑事告発していた件で、県警捜査二課と沖縄署は3日、補助金適正化法違反と詐欺の容疑で、強制捜査に着手する方針を固めた。補助金受給の申請にかかわった元理事長（71）ら数人から、きょうにも任意で事情を聴く。
　関係者によると、1999年4月に設立された「おきなわ長寿会」は同年、沖縄市登川に老人福祉施設を建設する際に、実際の請負額7億7700万円に、1億円を水増しした工事請負契約書を作成し、補助金を申請したとされる。
　国、県を合わせた補助金6億8543万円が、2000年2月-3月にかけて県から交付された。施設建設費の水増しで国と県から約8200万円を不正に受給していたとみられる。
　県は01年12月、元理事長を補助金適正化法違反と詐欺の容疑で沖縄署に告発していた。県警は既に関係者ら数人から事情を聴いている。
　同老人福祉施設の建設工事入札は99年6月に行われ、那覇市内の建設業者が8億8500万円で落札し、工事請負契約が結ばれた。その後「おきなわ長寿会」は、この業者と約1億円を差し引いた7億7700万円で請負契約を再度締結した。
　実際の施設建設工事は2回目の契約額で実施しながら、補助金申請する際に提出した事業実施報告書では、当初の入札時の額8億8500万円と記載していた。（琉球新報）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030704-00000013-ryu-oki