2003年07月04日(金) 13時27分

別事件の判決紛れ込む　大阪高裁が一審を破棄（共同通信）

　覚せい剤取締法違反罪などに問われ、１審和歌山地裁で実刑判決を受けた男性被告（２３）の控訴審で、大阪高裁の浜井一夫裁判長は４日、判決原本に別事件の判決文の一部が紛れ込んでいた可能性があるとして１審判決を破棄し、あらためて懲役２年８月、罰金２０万円、追徴金１万円の判決を言い渡した。
　１審は懲役２年１０月、罰金２０万円、追徴金１万円で、懲役刑が軽くなったが、浜井裁判長は被告に「判決文作成の際にミスがあったが、刑事責任には関係ない」と説明した。
　被告の弁護士によると、１審判決は３月７日に言い渡されたが、大阪高裁に送られた原本には、シンナーを密売したとして毒劇物取締法違反罪などに問われ、２日前に言い渡された別被告の判決の１部があった。
　和歌山地裁によると、２つの事件は同じ３人の裁判官で審理され、判決文の最後のページが入れ替わってとじられたという。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030704-00000103-kyodo-soci