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2003年07月03日(木) 10時10分

ヤミ金融業者2人を逮捕/県警対策班琉球新報

 県警生活保安課と県内4署で構成する「ヤミ金融合同取締対策班」は2日午前、県内の女性らに法定利息の約50倍という法外な高金利で金を貸し、脅迫的な取り立てを繰り返していたとして、東京を拠点に営業を展開していた金融業者の男2人を出資法違反(高金利違反)の容疑で逮捕した。過剰な取り立てで自殺者が出るなど深刻化する「ヤミ金融問題」。県警への被害相談も5月末で昨年1年間の2倍近い157件に達しており、全国的に暗躍する悪質業者の実態に本格的な捜査のメスが入った。
 逮捕されたのは東京都新宿区新宿1丁目の貸金業経営三浦和仁容疑者(23)と同社従業員で住所不定の斎藤裕哉容疑者(20)。三浦容疑者は東京都豊島区南池袋のビル内の一室で貸金業「ファミリア」を経営。四畳半の部屋に電話八台を設置し、顧客に融資を持ち掛けていた。
 同日、県警は同社を家宅捜索し、発送前のダイレクトメールや預金通帳、表紙に「顧客名簿」と書かれた冊子などを押収した。
 県警は三浦容疑者らが全国の多重債務者の電話番号が書かれたリストを不正に入手し、それを基に融資を持ち掛けた可能性もあるとみて、リストの入手先や余罪など厳しく追及する方針。
 調べでは三浦容疑者らは2002年11月22日ごろから03年5月6日にかけ、石垣市に住むパートの女性(43)と那覇市のパート女性(39)、京都府山科区の会社員男性(54)ら3人に合計13万2000円を4回にわたって貸し付けた。法定利息は1日当たり上限0・08%(約4800円)にもかかわらず、三浦容疑者らはその約50倍の利息23万6000円を返済させた疑い。
 三浦容疑者が経営する「ファミリア」は今年2月に東京都知事の貸金業登録を受けていることから、犯行当時は無登録で営業していた疑いも浮上している。
 三浦容疑者らは被害者らに対し、本人だけでなく実家や職場にも脅迫的な電話を執拗(しつよう)にかけていた。石垣市の女性には「大至急入金せよ。なき場合は身内に危害が及ぶ」との電報を送り付けていた。また勤務先に「本人を出せ」と電話を繰り返し、会社を辞めざるを得なかった被害者もいるという。
 今年5月、石垣市の女性が八重山署に相談したことから事件が発覚。県警と八重山署、那覇署、嘉手納署、具志川署が取締対策班を設置、警視庁などと協力し捜査していた。(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000014-ryu-oki