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2003年07月03日(木) 03時42分

<水道メーター談合>主導のメーカーが契約を割り振り毎日新聞

 東京都発注の水道メーター入札談合事件で、部品メーカーの高畑精工(東京都板橋区、旧高畑工業)の幹部が入札の前日、中小業者に落札物件を番号で指定する手口で談合を行っていたことが、関係者の証言で明らかになった。

 都は年間、85万〜100万個の水道メーターを購入するが、まとめて大量に発注すると、入札に参加できるのは供給能力の高い大手に限られてしまう。このため「第5号、メーター口径13ミリ(新品)、5400個」などと、口径や新品・再生品の別に数千個単位ずつ小分けして発注される。

 談合に参加した19社のうちのある幹部によると、逮捕された高畑精工の鶴田徹容疑者から入札前日「5番、いかがです」などと電話がある。入札当日は業者が一堂に会し、各物件の札入れが終わる度に、その場で落札結果が明らかにされる。このため「直前の落札価格をみて、単価をその場で計算し、10円か20円ぐらいずつ下げて札入れしていた」という。

 逮捕容疑となった01年7月19日の入札では、口径20ミリ(新品)のメーターが11回に分けて1回当たり7650〜7100個発注された。1回目が1個3700円で落札されると、30円安い3670円が2回、さらに10円安い3660円での落札が5回続いた。9回目から10円高い3670円が2回続いた後、11回目は3600円で終わり、この業者の証言をほぼ裏付けている。

 この業者は「中小業者は、メーターの部品を高畑精工や大手メーカーから購入している。逆らうと部品が来なくなるんじゃないかと考え、(中小各社は)言うことを聞かざるを得ない」と話した。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000194-mai-soci