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2003年07月03日(木) 11時47分

カード端末機に無線読みとり機、偽造目的か 都内で発見朝日新聞

 東京都内のホテルの飲食店にあるクレジットカードの認証用端末機に、カードの個人情報を盗んで無線機で飛ばせる装置が仕掛けられていたことが分かった。偽造カードを作るためとみられるが、被害は確認されていないという。警視庁は新手のカードデータ不正取得事件とみて調べている。

 組織犯罪対策特別捜査隊によると、装置は4月21日から6月12日にかけ、23区内の大手ホテル5軒にある6店舗で見つかった。店の端末機の内部に、客のカードの個人情報を読みとる機械「スキマー」と、無線でデータを飛ばす発信器が仕掛けられていた。

 6台のスキマーのうち5台はデータが空だったが、最初に見つかった1台にはカード数十枚分の個人情報が残っていた。

 仕掛けられた端末機は、改造しようとすると安全装置が働き作動しなくなる仕組み。いずれも店員が動作不良に気づき、カード会社に連絡して発覚した。問題の1台は数日間データが読みとられた可能性があるが、カード被害の訴えはまだないという。

 カード偽造団が使うスキマーには端末機に仕掛ける内蔵型と、小さな携帯型の2種類があり、最近は携帯型が主流。発信器付きの内蔵型は、5月にマレーシアのクアラルンプールの飲食店で見つかっているが、国内では初の発見という。

 組特隊は「実際に偽造カード作りに使われた可能性は低く、実験的に仕掛けられたものではないか」とみている。

(07/03 11:47)

http://www.asahi.com/national/update/0703/017.html