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2003年07月03日(木) 09時09分

競合サイトでポップアップ広告、裁判所が容認ZDNet

 引越し会社U-Haul Internationalが、自社のWebサイトにサードパーティーのソフトを利用してライバル会社のポップアップ広告が表示されるのは商標権侵害、不当競争、著作権侵害に当たると訴えていた訴訟で、米バージニア州東部連邦地裁はこうした広告表示は合法だとする即決判決を言い渡した。

 訴えられていたのはソフトメーカーWhenU.com。U-Haulは自社サイトのビジターに向けたライバル会社の広告表示差し止めを求めていたが、同地裁はこの訴えの棄却を求めたWhenU.com側の請求を支持した。

 6月24日に公表されたこの命令によると、同地裁の意見全文、およびバージニア州Business Conspiracy Act違反などの訴えに関連した部分の判決は、数週間以内に言い渡される見通し。

 今回の決定は、広告ソフト会社として名の通っているGatorを相手取った訴訟にも影響を与えるかもしれない。GatorはWhenU.comと同様、インターネット「ヘルパー」アプリケーションを開発しており、これはP2Pアプリケーションなどの人気フリーソフトとバンドルされることも多い。こうしたプログラムをダウンロードすると、ユーザーがWebを閲覧したり特定のサイトを訪れた際に、ポップアップ広告やポップアンダー広告が表示される。

 GatorのソフトをめぐってはWashington Post、通販業者のL.L. Bean、ホテルチェーンのExtended Stay Americaが訴訟を起こしているほか、Overstock.comなどはWhenU.comとGatorの両社を著作権および商標権侵害で訴えている。

 このうちWashington Post、New York Times、Dow Jonesなどのメディア企業が起こしていた訴訟は2月、Gatorとの間で和解が成立。しかし残る訴訟は首都ワシントンのMultidistrict Litigationに統合され、今後判決が言い渡される。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000006-zdn-sci