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2003年07月03日(木) 00時00分

藤岡市、個人情報・庁舎保安を強化 PC盗難で対策本部 東京新聞

 藤岡市役所敷地内の市福祉会館から市民の個人情報が保存されたパソコンが盗まれた事件で、市は二日、助役を本部長とする対策本部を設置。個人情報や庁舎のセキュリティー対策強化に乗り出した。犯行は情報目当てというより、パソコン本体や現金が目的とみられるが、結果として千人を超える市民の情報が盗まれた。新井利明市長は「市民の皆さんにご心配をかけ、申し訳ない。今後はセキュリティー対策を強化する」と話した。

 市役所敷地内には、市庁舎、福祉会館、防災センターなど市関連施設六棟があり、福祉会館は南西角。閉庁の午後五時十五分から翌日の午前八時まで警備員一人が常駐、全体を警備しているが、警報装置などは付いていなかった。盗まれたパソコン十六台のうち、八台に業務に関連した市民らの名簿が保存され、このうち六台はパスワードを入力しなくても保存情報を見ることができる。

 盗まれたのは、ノートパソコンと現金十二万円で、デスク型パソコンは残され、換金目的で盗まれたらしい。

 市には、文書やフロッピーなど磁気記憶媒体の管理規定はあるが、パソコン本体のデータ保存についての決まりはない。対策本部は今後、個人情報など非公開データの取り扱いについて検討。当面の措置として、パスワード使用の徹底などを確認する方針。また庁舎の警備についても、費用などを考慮しながら見直しを協議する。

 斎藤稔一総務部長は「個人情報の当面のセキュリティー対策と長期的な方針、庁舎管理の問題とを分けて早急に対応したい」と話している。 (石井 宏昌)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20030703/lcl_____gnm_____002.shtml