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2003年07月03日(木) 02時08分

日ハム子会社 牛肉偽装格上げ 諫早工場次長 1400万円高く販売西日本新聞

 日本ハムは二日、全額出資の子会社「日本フードパッカー」の諫早工場(長崎県諫早市、百五十五人)で、牛肉の格付けを実際の品質以上とする「偽装格上げ」が行われ、本来の価格より千四百万円高く日本ハムに販売していた、と発表した。価格が安い「交雑種」を「和牛」とすることで価格を上げる操作も行われ、小売業者を通じて消費者が偽装肉を購入した可能性もあるという。農林水産省は不当表示につながる可能性もあるとして、調査を始めた。

 日本ハムによると、偽装が判明したのは、二〇〇〇年九月から〇二年十月にかけて生産者から買い取った七百六十一頭分。同工場の当時の次長が、販売成績をあげようと格付けする資格がないまま偽装。牛肉は品質などに応じて十五段階の評価があり、次長は、生産者に示した格付けより高い格付けの書類を偽造し、日本ハムに高く買い取らせた。うち、交雑種を和牛と品種を偽って格上げしたのが百三十頭分(五百七十万円)あったという。工場長(取締役)も偽装を黙認していた。

 日本ハムは子会社から購入した肉をスーパーや外食産業などに販売。その際、日本ハムが購入業者に、品種を示すことがあり、交雑種を和牛と偽装した肉が、小売り段階でそのまま「和牛」と表示されて販売された可能性もあるという。

 昨年八月の日本ハムの偽装事件を受けた社内調査で昨年十月、不正が発覚。次長を別の子会社に異動させたが、七月一日付で諭旨解雇。工場長も同日付で引責辞任した。日本ハムは近く子会社に千四百万円の賠償を求める。公表が遅れた理由は「全容解明に時間がかかった」と説明した。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000014-nnp-kyu