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2003年07月03日(木) 12時48分

元部長に懲役3年求刑 日ハム子会社の牛肉偽装で共同通信

 日本ハムグループの牛肉偽装事件で、詐欺罪に問われた子会社・旧日本フードの元愛媛営業部長伊賀上善信被告(40)の論告求刑公判が3日、松山地裁(前田昌宏裁判長)で開かれ、検察側は懲役3年を求刑した。起訴事実を認めている弁護側は情状酌量を求め、結審した。判決は9月11日。
 論告で検察側は「消費者軽視、利益至上主義の営業体質に根ざした犯行で、食肉業界に対する国民の信頼を大きく失墜させた」と指摘した。
 弁護側は最終弁論で「グループ内の競争が招いた勇み足的な犯罪。懲戒解雇され、社会的制裁は受けている」と執行猶予付きの判決を求めた。
 論告前の被告人質問で伊賀上被告は「牛肉偽装はずっとやっていたので罪の意識がなかった」などと供述した。
 検察側の冒頭陳述によると、牛海綿状脳症(BSE)の疑いのある牛が見つかった2001年9月以降、愛媛営業部は売り上げが激減。在庫が急増したため、伊賀上被告は国のBSE対策の国産牛肉買い取り事業を悪用し、在庫を一掃して自分や営業部の成績を伸ばそうと計画した。
 在庫の輸入牛肉約4トンを国産に偽装。同年11月上旬、日本ハムを通じて偽装分を含む約9.5トンを業界団体に買い取らせ、仮払金約670万円を詐取した。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000079-kyodo-soci