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2003年07月03日(木) 19時09分

「架空請求」急増 6月、既に200件超−−4月223件、5月295件 /*栃木毎日新聞

 ◇「債権譲渡」「金銭貸借契約」「高級お悔やみ電報」…
 身に覚えのない借金などの返済を電話やはがきで迫る「架空請求」が今年度に入り、県内で急増している。中でも「債権譲渡を受けた」「金銭貸借契約を結んだ」などと偽って金を取り立てる手口が増え、中には高級なお悔やみ電報も含め連絡手段も多様化しているという。県消費生活センターは「金を支払わないことはもちろん、電話もかけないことが大切」と注意を呼び掛けている。【仙石恭】
 ◇県消費生活センター、注意呼び掛け
 同センターによると、架空請求の相談受付数は、昨年度は月平均100件程度だったが、今年4月に223件、5月に295件と急増。集計中の6月分も既に200件を超えている。
 以前は、使った覚えのないツーショットダイヤル・伝言ダイヤルの料金をはがきで請求し、指定した口座に代金を振り込ませる手口が大半だった。ところが、「あなたに対する債権を譲り受けた」などと具体的な内容を明らかにしないまま金の返済を求めたり、「あなたと金銭貸借契約を結んだ」と告げて返済を迫るケースが増え、3月の約30件から、4、5月にはそれぞれ約100件に上ったという。
 請求方法ははがきに加え、封書、電報、電話、携帯電話・パソコンへの電子メールなどと多様化。中でも5000円もする漆塗りのお悔やみ用の電報が目立っている。宇都宮市の男性宅には、3月下旬から1カ月間に、違う業者名で計5通のお悔やみ電報による請求があった。
 金の支払い方法は、携帯電話番号などを明記して電話を掛けさせる例が目立ち、実際に電話すると勤務先や家族構成などの個人情報をしつこく聞き出そうとするという。
 同センターは「あえてお悔やみ用を使うということは脅しにほかならず、恐怖感を与える。高価な電報を使えるのは、他人の携帯電話を不正に入手して使っているためではないか。また、口座に振り込ませず、携帯電話に連絡させるのは、直接被害者を脅して金を請求するためと考えられる」と説明している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000003-mai-l09