2003年07月02日(水) 21時09分

オウム：１審の実質審理すべて終了（毎日新聞）

　松本、地下鉄両サリン事件のサリン生成役とされ、殺人罪などに問われたオウム真理教（アーレフに改称）元幹部の土谷正実被告（３８）の公判が２日、東京地裁（服部悟裁判長）で開かれ、事実上の証拠調べを終えた。１４日に検察側が求刑する。これで教団による一連の事件は、１審の実質審理がすべて終了した。

　土谷被告は、私選弁護人を２回解任し、今年に入ってようやく起訴事実の認否をした。サリン事件について「自分が生成したサリンがまかれたかどうか疑問がある」などと述べていた。この日の被告人質問では、松本智津夫（麻原彰晃）被告（４８）への帰依を改めて示した。

　教団による一連の事件では、１８９人が起訴され、１審で９人に死刑判決が出ている。１審で公判中は他に松本被告と、両サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害事件などに関与したとされる中川智正被告（４０）の２人で、いずれも死刑求刑されている。土谷被告と併せ、年度内には判決が出そろう見通し。【清水健二】

［毎日新聞７月２日］ ( 2003-07-02-21:09 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030703k0000m040094000c.html