2003年07月02日(水) 23時11分

＜牛肉不正格付け＞日本ハムに高値売却　子会社に返還求める（毎日新聞）

　日本ハムは２日、全額出資子会社の日本フードパッカー諌早工場（長崎県諌早市）が、牛肉の品質などを示す格付けを偽造し、本来の価格より高値で日本ハムに売却していたと発表した。同社は日本フードパッカーに、不正格付けによる過剰支払い分約１４００万円の返還を求める。

　日本ハムによると、書類を偽造していたのは、格付け資格のない次長。この次長は７月１日付で諭旨解雇処分、工場長は同日付で引責辞任した。同社広報室は「販売価格への転嫁はない」と説明している。

　同社によると、この次長は００年９月から０２年１０月まで、酪農家などから買い取った牛の約６％に当たる７６１頭について、肉付きの量などを示す格付けを引き上げたり、「交雑牛」を「和牛」と偽って、不正請求していた。偽造が目立ったＣからＢへの格上げでは、１キロ当たり２０〜３０円高くなる。次長は「工場の業績を上げるためにやった」と話しているという。【宮崎泰宏】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030703-00000130-mai-soci