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水道メーター製造業者が東京都が発注する競争入札で談合を繰り返していた疑いが強まり、東京地検特捜部は２日午後、独占禁止法違反（不当な取引制限）の疑いで強制捜査に着手。業界大手の「愛知時計電機」（名古屋市）の担当者ら計４社の４人を逮捕した。
逮捕されたのは、愛知時計電機管理本部付・五島政芳（６１）▽リコーエレメックス（名古屋市）計量・計測販売事業部長・瀬川裕三（６０）▽東洋計器（長野県松本市）取締役水器機統括本部長・小池富康（６０）▽高畑精工（東京都板橋区）理事甲府工場長・鶴田徹（５８）の４容疑者。法人では、高畑精工を除く３社と、金門製作所（板橋区）の計４社が容疑会社とされた。
特捜部の調べによると、４社は他の中小業者の担当者とともに、東京都が一般競争入札で発注する口径１３〜２５ミリの３種類の水道メーターについて、幹事会社が従来の受注実績などを元に受注予定会社を決めるなどの「談合」を行い、０１年７月１９日の入札でこの談合に従って業者を決め、各社の競争を実質的に制限した。
強制捜査に先立ち、公正取引委員会は同日、大手４社と担当者５人を検事総長に刑事告発した。これを受けて、検事総長が東京高検に捜査を指示。実質的な捜査は東京地検特捜部が中心となり、全国から検事の応援を得て解明にあたる。
これまでの公取委の調べに中小メーカーの一部は談合の事実を認めているが、大手４社は否認しているという。(07/02 18:38)