2003年07月02日(水) 08時48分

個人情報盗難の通知義務付ける州法施行（ZDNet）

　電子商取引企業に対し、消費者の個人情報が盗まれた可能性のある場合は本人に通知することを義務付ける米カリフォルニア州の州法Security Breach Information Act（S.B. 1386）が7月1日施行された。

　同法の規制対象となるのは同州内で事業を営む企業、または同州内に顧客を持つ企業。違反した場合は民事訴訟を起こされる可能性がある。

　この法律についてGartnerの情報セキュリティ戦略担当リサーチディレクター、レイ・ワグナー氏は「データセキュリティに関してベストに近い慣行に従っている組織は問題ないはずだ。しかし、（この法律は）非常に保守的な解釈をすれば、『データを暗号化し、優れた監査の証拠を保持しておかなければ、訴訟を起こされる可能性がある』と読むこともできる」と指摘している。

　米国では個人情報盗難の増加が大きな問題となっており、この法律は、企業に対し消費者のデータ盗難の可能性に関してもっとオープンな姿勢を取るよう迫ることで、この問題に対応することを狙っている。（ZDNet）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030702-00000022-zdn-sci