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2003年07月02日(水) 00時00分

たばこ包装に具体的な病名明示へ 健康被害を警告産経新聞

 喫煙は肺がんの原因の一つとなります−。財政制度等審議会のたばこ事業等分科会は1日、市販たばこの包装に病名を明示した健康被害の恐れを表記することで一致した。

 注意表示の改訂は1989年以来。財務省は今後、たばこ事業法に基づき注意表示の表現を定めている省令を改正。早ければ来年中にも施行される見通しで、日本たばこ産業(JT)や外国たばこ会社などは、抜本的な包装デザインの変更を迫られることになる。

 新たに決まった表示は肺がん、心筋梗塞(こうそく)、脳卒中、肺気腫(しゅ)の4疾病についての注意のほか、早産など妊婦への悪影響、喫煙への依存の可能性などを盛り込んだ計8種類。たばこ会社は、この中から1、2種類を選んで表記することになる。非喫煙者に比べ、特定の病気で死亡する危険性が高いことを示したデータも載せた。

 表示方法も、世界保健機関(WHO)が5月に採択した「たばこ規制枠組み条約」に従い変更。包装の側面に記載している現行方式から、主要面の両面の30%以上に注意書きを表記、8種類を順次まんべんなく載せるよう求めた。

 欧米やアジア諸国などでは、肺がんや心疾患など具体的な病名を挙げた注意表示が主流。これに対し、日本では「あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう」との表現にとどまっており、対応の遅れが指摘されていたことから、財政審も専門の作業部会を2月に設置、見直しを検討していた。

http://www.sankei.co.jp/news/030702/0702sha001.htm