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2003年07月02日(水) 19時26分

JA燕市が12年間、無登録農薬を販売 昨年認識も公表せず /新潟毎日新聞

 JA燕市(中条守組合長)が無登録農薬を地元農家に12年間にわたって販売していたことが1日、分かった。6月26、27日に行われた県の立ち入り検査で販売実態が明らかになり、この日JA燕市が新潟市内で会見した。「少なくとも02年8月の段階で、一部職員が無登録農薬との認識を持っていた」としながらも、これまで公表しておらず、役員らは「生育量調整剤という認識が強く、農薬としての認識が欠如していた。隠匿する意図があったのではない」と強調した。
 JA燕市によると、今回問題となった農薬は「らん一番」。同農薬による人体への影響はないというが、農薬としての登録はされていない。本来はランの花のつきをよくするために使用される液状の栄養剤で、ナスの生育量調整にも効果があるため、91年から02年にかけ、燕市内のナス農家28軒に販売されてきた。01、02年にはそれぞれ500CC入りの瓶25本が販売されたが、それ以前の販売状況は分かっていないという。
 今年度については「使用されていない」としながらも、JA燕市は信頼回復を図るため、同農薬を過去に使用した農家に限り、1日からナスの出荷を停止した。検体調査で安全が確認されるまで出荷を見合わせる方針。
 一方、同農薬の販売実態を調査していた県は同日、JA燕市を含めた県内4業者が同農薬を販売していたと発表した。在庫分については回収作業を進め、今年度の使用分がないことを確認したという。今後の対応について、担当課長は「農林水産省と協議したうえで、行政処分など必要な措置を講じたい」と述べた。【作田総輝】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030702-00000001-mai-l15